2025年度美術科教育学会リサーチフォーラムin弘前 《教育版画 連続3回セミナー》虹の上をとんだ船の『それから』の軌跡
2025年9月6日 13時52分 [WEB担当]本セミナーでは,教育版画を通して〈わたしたち〉の生に形を与えようとした/する子どもの姿を語りあいます。その際、自立共生性(コンヴィヴィアリティ)と領域横断性,そして過去の出来事の連続線上に新しい線を加えながら軌跡を描きだそうとする動きを大切にします。1974年,八戸市立湊中学校養護学級の生徒によって共同版画『虹の上をとんだ船はどんなことにであったか』は制作されました。それは,前年から同校生徒が着手していた『虹の上をとぶ船』シリーズに描かれた理想に向かって飛び立った船が,公害,戦争,原子力などの現実と直面する物語でした。50年後の今,わたしたちの行く手にはどのような問いが待ち受けているのでしょうか。
第1回から第3回までの参加者の方へ
- 参加無料
- ハイブリッド形式(対面参加 + zoomによるオンライン参加)で開催
- 参加者が定員を超えた場合は、先着順に受付を締め切ります。
オンライン参加の方へ
- 開場と同時に、主催者によるzoomのミーティング画面の録画を行います。
- 無断での録音・録画はご遠慮ください。
- 「ご所属・お名前」の表示にご協力ください。
- ご自身のzoomの音声が「ミュート」になっていることをご確認ください。
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【第1回】社会を彫る子どもたち――高度経済成長期を中心に
これまではあまり注目されてこなかった高度経済成長期の教育版画について美術史,歴史学,社会学,メディア論,ジェンダー論などの人文知に根差した見識からエッセンスを抽出するとともに,議論の流れを生みだします。教育版画運動のこれまでを俯瞰し,これからのビジョンを描くために必要な基盤を形成する試みです。
参加申し込みはこちら(Peatix)
https://peatix.com/event/4527197
《対面会場》
弘前大学文京町キャンパス 50周年記念館 岩木ホール
《登壇者》※敬称略,登壇順
- 町村 悠香 (町田市立国際版画美術館・学芸員/成城大学グローカル研究センター・客員研究員)
- 角尾 宣信(和光大学表現学部・准教授)
- 笠原 良太(実践女子大学生活科学部・講師)
- 高原 太一(成城大学グローカル研究センター・研究員)
※ 科研費基盤研究(C)「教育版画運動から探る高度経済成長期の地域と生活の変容ーー大田耕士旧蔵資料の調査研究(24K04189)」共同研究チーム
【タイムテーブル】
13:00〜13:10
弘前大学教育学部附属次世代ウェルビーイング研究センター長挨拶,美術科教育学会理事(事業部)挨拶,開催趣旨説明
13:10〜13:50
戦後から高度経済成長期へ――「彫刻刀が刻む戦後日本 2つの民衆版画運動」展と「それから」の教育版画運動(町村氏)
13:55〜14:35
教育版画における父母のイメージ(角尾氏)
14:40〜15:20
「産業の子ども」が彫った社会――研究の意義と教育活用の可能性(笠原氏)
(休憩10分)
15:30〜16:30
全体討議+質疑応答(司会:高原氏)
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第2回 版と記憶――大地のあいだを伝播していく船旅
まずは地域について教育学・教育社会学的視点から学び,現在継続中の青森県とアメリカ・メイン州の子どもたちによる版画を通じた国際交流について紹介します。その後,五所川原市と平川市のベテラン教師による語りと児童作品の紹介を行います。最後に,柾谷氏が,多くの作品が生み出された鮫村を舞台とした一人芝居『海村』より名場面をお届けします。
参加申し込みはこちら(Peatix)
https://peatix.com/event/4540341
《対面会場》
弘前大学文京町キャンパス 教育学部校舎 1階大教室
【登壇者】※敬称略,登壇順
- 福島 裕敏(弘前大学教育学部・教授)
- 鈴木 唯司(公益財団法人鷹揚郷理事長)
- 藤田 敏幸(元つがる市立車力小学校校長)
- 井上 則秋(平川市立金田小学校教諭)
- 柾谷 伸夫(八戸市公民館館長/企画事業アドバイザー)ほか
【タイムテーブル】
13:00〜13:10
弘前大学教育学部附属次世代ウェルビーイング研究センター長挨拶,美術科教育学会理事(事業部)挨拶,開催趣旨説明
13:10〜13:30
生活綴方と教育版画――教育学・教育社会学の視点から(福島氏)
13:30〜13:40
青森市と米国メイン州との小学生版画交流作品展について(鈴木氏)
13:45〜14:15
藤田敏幸氏(五所川原市)による語りと児童作品紹介「版画教育から教育版画へーその思想と技術を受け継いでー」
14:20〜14:50
井上則秋氏(平川市)による語りと児童作品紹介
(休憩10分)
15:00〜15:40
柾谷伸夫氏(八戸市)による語り+一人芝居『海村』より抜粋
https://Hachi-kokaido.com/2025/03/post-45.html
15:45〜16:30 全体討議+質疑応答
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第3回 種のゆくえ――教育版画のこれまでとこれから
アーカイビング,教育的活用,および連携体制の構築をテーマとし,広く社会の問題を扱います。過去に開催された,あるいは開催中の教育版画に関する展覧会や,県内のアーカイビングの現状について紹介します。また,学校と社会的包摂・排除の問題に接近し,そこから戦争と平和へと目線を移してゆきます。最後に,3回分の対話を振り返りつつ,これからの子どもと教師のウェルビーイングについて語り合います。
参加申し込みはこちら(Peatix)
https://peatix.com/event/4540349
《対面会場》
弘前大学文京町キャンパス 50周年記念館 岩木ホール
【登壇者】※敬称略,登壇順
- 髙橋 麻衣(八戸市美術館・学芸員)
- 江戸 邦之(五所川原市教育委員会社会教育課・主査)ほか
- 奥脇 嵩大(青森県立美術館・学芸員)
- 作間 亮哉(那須歴史探報館・学芸員)
【タイムテーブル】
13:00〜13:10
弘前大学教育学部附属次世代ウェルビーイング研究センター長挨拶,美術科教育学会理事(事業部)挨拶,開催趣旨説明
13:10〜13:50
郷土を見つめて表現する―「風のなかを飛ぶ種子 青森の教育版画」展を開催して(髙橋氏)
13:55〜14:15
旧嘉瀬小学校跡地で保管されている大田耕士旧蔵資料の来歴や状態,今後の活用方針について(江戸氏)
14:20〜15:00
地域に学び,平和を刻む教育版画の‘いま’−―県立美術館「コスモスの咲くとき」展の渦中にて(奥脇氏)
(休憩10分)
15:00〜15:40
大田耕士の戦争と平和-従軍経験と那須の教育版画の展開に着目して(作間氏)
15:45〜16:30
全体討議+質疑応答
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【開催概要】
- 主催:弘前大学教育学部附属次世代ウェルビーイング研究センター
https://hirodai-wellbeing.com/
- 後援:成城大学グローカル研究センター
https://www.seijo.ac.jp/research/glocal-center/
- この企画は,令和7年度大学コンソーシアム学都ひろさき活性化支援事業費補助金対象事業です。
http://www.consortium-hirosaki.jp/
【対面会場へのアクセス】
弘前大学 文京町キャンパス
〒036-8224 青森県弘前市文京町1番地
https://www.hirosaki-u.ac.jp/info/access/
【お問合せ】
弘前大学教育学部美術教育講座内 佐藤絵里子研究室
E-mail:eriko0220#hirosaki-u.ac.jp(#を@に変えてください)
Tel:0172-39-3384(研究室)