乳・幼児造形研究部会

代表   塩見知利(平安女学院大学

事務局 丁子かおる(和歌山大学)・宮野 周(文教大学)

研究部会開催のお知らせ

2023年度 研究部会のご案内

2023年12月28日 15時22分

2023年度第1回美術科教育学会 乳・幼児造形研究部会 

開催のお知らせ【2024年2月11日(日)15:00~16:30】

2023年度第1回の美術科教育学会 乳・幼児造形研究部会をリモートにて

開催いたしますのでご案内します。

近年、アベセダリアン・プロジェクトなどでより低年齢からの教育・保育の重要性が

求められる世界的幼児教育の動向と、幼保小接続などスムースな子どもの学びと育ちの促進などから

保育所保育指針及び認定こども園教育保育要領の改訂で乳児では3つの視点、1歳以上3歳未満児では

5領域が保育内容に追加されました。

こうした流れから、これまでに部会で大切にしてきた「10のこと」の意味を部員間で共有すると共に、

乳児クラス(0~2歳)の造形について2月には実践園による事例を基にリモートで検討を行い、

実践されている園の事例発表をもとに協議・意見交換を行えるように計画しました。

3月の弘前大会では対面にて動画などを基に実践者と共に協議を行うことを予定しています。

こうした機会から、部員間で乳・幼児の造形における理解を広げていきたいと思います。

年度末でお忙しいことと思いますが、

ご参加いただければ幸いです。

2022年度 研究部会のご案内

2022年12月1日 09時00分

2022 年度第 2 回乳・幼児造形研究部会 

テーマ:「乳・幼児の造形が気づかせてくれる 10 のこと」の共有
    ― 実践事例発表「10のこと」項目6~10とシンポジウムを受けての協議 ―
    塩見知利(大谷大学)・丁子かおる(和歌山大学)・宮野周(文教大学)

日時:3月26日(日)16:50〜18:20
本研究部会は、本学会員、本部会員ほかどなたでも参加できます。

お申込:https://20230326-aiyc.peatix.com/

2021年度 研究部会のご案内

2021年12月1日 09時00分
2021(令和3)年度 第2回
乳・幼児造形研究部会のご案内
テーマ:「保幼から小中特支へつながる姿と学び
     ―「乳・幼児の造形が気づかせてくれる10のこと」の視点を基に―」

     塩見知利(大谷大学)・丁子かおる(和歌山大学)・宮野周(文教大学)
日時:2022年3月5日(土)17:00-18:30
乳・幼児造形部会では乳・幼児の造形が育む資質・能力やその意味などについてまとめた「乳・幼児の造形が気づかけてくれること」(10のこと)を基に、乳・幼児の姿が学校教育でどのように引き継がれていくのかについて、ミニシンポジウムを行います。
乳・幼児期の子どもの姿や学びと、その後につながる小学校図工や、中学校美術、特別支援学校の子どもへの継続と展開について『教育美術』で紹介いただいた各校種より具体的な保育・授業実践について先生方にご発表いただき、参加者の皆さんと共有する予定です。
引き続き、学会員及び部会員同士または広く子どもの造形にご興味をお持ちの方々との情報交換や交流を大切にしながら、部員間でつながる機会となることを願っています。
是非とも、ご参加ください。

2020年度 研究部会のご案内

2020年12月1日 09時00分
2020年度 第2回 美術科教育学会
乳・幼児造形研究部会開催のお知らせ
新型コロナ感染拡大で通常とは異なる保育・授業の対応でお忙しいことと思います。
さて、2020年度の美術科教育学会乳幼児部会は対面を避け、リモートにて開催することとなりました。
感染症拡大による影響と対応は、養成校教員も保育者も悩みながらも、地域・規模・授業形態等によっても各校・園でご苦労されておられることを耳にしています。
そこで、これまでの部会の研究成果の紹介、部会Web開設の可能性を話し合った後、コロナ禍・後における保育者養成の授業等の現状と課題について報告と協議を行います。
コロナ禍だからこその情報交換や交流を大切に部員間でつながる機会となることを願っています。
是非とも、ご参加ください。

2018年度 乳・幼児造形研究部会のご案内

2018年12月1日 09時00分

平成30年度 第1回 乳・幼児造形研究部会

「乳・幼児造形教育のこれまでとこれから」開催のお知らせ


平成30年度 第1回 乳・幼児造形研究部会「乳・幼児造形教育のこれまでとこれから」が,下記のとおり開催されます。

今年度、乳・幼児造形研究部会では、要領・指針の改定に伴い、乳・幼児の造形 教育のこれまでとこれからについて本研究会で考える機会としてシンポジウムを企画しました。
長年、幼稚園教育要領「表現」領域の作成に携わってこられた平田先生、幼児の造形教育について歴史的観点から研究続けてこられている牧野先生、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」も公表されたことから幼小接続を視野に研究されてこられた名達先生にパネラーとしてお話しいただきたいと思っています。
大学その他の研究者だけでなく現場に従事されている方ともに、これからの幼児の表現の問題についてともに考えてみたいと思います。お誘いあわせの上、ご参加ください。

乳・幼児の造形が気づかせてくれる10のこと

美術科教育学会 乳・幼児造形研究部会では、日ごろの研究の成果を基に協議を重ね、乳・幼児期の造形について、保育者や小学校以上の教員、養成校の教員はもちろん、子育て中の保護者、子どもを取り巻く地域の人々にも広く理解を共有していただき、みんなで子どもたちの幸せな育ちを支えてもらうことを考えました。

そこで、乳・幼児造形研究部会では、「自己をつくり、人と関わり、世界を広げる」3つの観点を基に、乳・幼児期の造形について、子どもの姿、育む可能性、役割などについて、「気づかせてくれる10のこと」として以下にまとめました。今後も以下の文章を追加、修正などして更新していく予定です。


乳・幼児造形研究部会
乳・幼児の造形が気づかせてくれる10のこと

1)乳・幼児は、道に落ちている石ころ、土や砂からお菓子の空き箱や画用紙など、自然や人工の多様な材料や素材との関わり、じっくりと試したり確認したりする。
2)乳・幼児は、彼らを取り巻く多様な環境や、身近にある材料素材との関わりを通して、感じる力(感性)を育んでいる。
3)乳・幼児は、物と関わる遊びを通して、例えば、きらきら光るビーズの破片やつるつるした石ころ、ふかふかの土、様々な色や形の草花、きれいな紙などに、自分から気づいて手を伸ばしていくことで、物との関わり方や扱い方、情動、関わっていこうとする主体性を育んでいる。
4)乳・幼児は、自分のペースで繰り返す遊びの過程で、様々な発見をしたり、思いに合うようにする方法を探ったりする。こうした物と関わる遊びを通して、自分なりに問題を解決する力を育んでいる。そして、自分なりの解決方法や答えなどの選択肢を多く持てるようになることで、人生における質的によりよい判断ができるようになっていく。
5)乳・幼児は、そうした関わりの過程で、その乳・幼児なりの、よりよい遊び方を見つけたり思いついたり、見立て・想像し、発想し構想していく連続する遊びを通して、想像する力を創造する力へつないでいる。
6)乳・幼児は、自らを取り巻く世界にある心動かされる環境や事象に出会って、「自分」をみつけ、つくっている。
7)乳・幼児の「ことば」は、発話のみならず、人や物との関わりから生まれ育まれる感覚や感性を基に、表情や動き、リズムや歌、イメージ・・・等、様々な方法で表現される。造形活動は、言葉によらない思考を育てると共に、子どもの発話を誘発する。
8)乳・幼児は、大人や友達に認められ、子ども同士で認め合うことで、安心して表現しようとするようになる。大人は、乳・幼児たち一人一人の「感じる」心持ちに寄り添うことで、乳・幼児の思いを知る。
9)乳・幼児は、遊びの過程で多様な材料や素材と関わり、つくったり・かいたりすることを通して、周囲の物や人などの環境世界を自分の中に取り込む。そして、世界をよりよくなるように変えていくことで、自己と世界との関わり方を学んでいる。乳・幼児は、自分と世界との関りを少しずつ広げている。造形は、自己と世界の橋渡しをしてくれる。
10)乳・幼児は、様々な表現に出会う過程で、世界は多様で素晴らしいことを理解していく。乳・幼児の身近にいる友達や大人はその出会いを与えてくれる。そして、世界を理解する。

制作2019年度 美術科教育学会 乳・幼児造形研究部会
(代表:塩見知利 事務局:丁子かおる、宮野周 顧問:平田智久 他:部員) 
(※ご意見ご感想など、ありましたら上記の委員または、学会e-mailまでお願いします。)


※下記のPDFデータ,またはワードデータをダウンロードしてご利用ください。
 乳・幼児の造形が気づかせてくれる10のこと2020年度version.pdf
 乳・幼児の造形が気づかせてくれる10のこと2020年度version.docx