InSEA(国際美術教育学会)

イベントのお知らせ

世界芸術教育同盟(WAAE)グローバル芸術教育サミットのご案内

2024年1月30日 14時19分

世界芸術教育同盟(WAAE)グローバル芸術教育サミットがギリシャ・アテネで開催されます。

会期:2024年10月17日~19日

公式サイト: https://www.waaeathenssummit2024.com/

世界芸術教育同盟(WAAE)とは、国際演劇/演劇教育協会 ( IDEA )、国際芸術教育協会 (InSEA)、国際音楽教育協会 ( ISME )、ワールドダンスアライアンス ( WDA )の 4 つの組織からなるネットワークです。この会議のテーマは、芸術、自然、テクノロジー、教育の間のギャップを橋渡し、統一の調和を見つけることにあります。創造性が開花し、文化的多様性が尊重される、より持続可能で公平な社会を生み出すために、これらの一見異質に見える要素がどのように連携して機能するかが探究されます。

地域大会のお知らせ

InSEA Asia Regional Congress 2024のご案内

2024年5月12日 09時00分

InSEAアジア地域大会2024が日中共同で以下のとおり、予定されています。

テーマは、「無限の共創」です。

1. 中国での InSEA アジア地域大会

日時:2024 年 9 月 21 日~26 日

会場: 四川美術学院(SFAI)、重慶、中国

2. 日本の InSEA 関係者が主催するオンライン InSEA アジア地域大会

日時:2024 年 9 月 20 日

詳しくは、https://www.insea.org/でご確認ください。

世界大会のお知らせ

InSEA World Congress2023 (チャナッカレ,トルコ)のご案内

2023年3月31日 12時52分

202394日~8日にトルコ・チャナッカレで世界会議が予定されています。

大会ウェブサイトはこちら

大会コンセプト
芸術は学習のための生き生きとした場を表現しているが、同時に抑圧と排除のシステムを永続させ、可視化している。
私たちの下で不平等の根拠が変化する中で、芸術と教育は社会の亀裂を深めるのか、それとも
21世紀への架け橋となり道となるのか。芸術教育は今日の課題の解決にどのように貢献できるか。

InSEA 概要


InSEA(the International Society for Education Through Art)概要



国際美術教育学会(the International Society for Education Through Art) は,「各国の美術・工芸による創造的教育を奨励し発展させること,並びに,国際理解を促進する美術教育に関する研究と実践を促進すること」を目的とした非政府組織であり,ユネスコの諮問機関として1954年に発足している。InSEA創設の先駆けとなったユネスコ主催の英国ブリストル・セミナー(1951年)は,日本を含め18ヵ国からの代表者参加により開催されたが,今日では,72ヵ国からの学術研究団体や専門家で構成される世界最大の国際美術教育学会へと発展している。2019年に承認された学会憲章には,発足時の精神を継承する以下の6つの信条が示され, 学会の性格を表している。

芸術における創造的な活動はすべての人々に共通する基本的な必要性です。そして芸術は,人間の最高の表現とコミュニケーションの形態の一つです。

 

芸術による教育は,個人の発達のあらゆる時期において学びの自然な手段であり,コミュニティにおける人間の完全な知的感情的および社会的発達に不可欠な価値観と規律を育みます。

 

芸術による教育に携わる人々の世界的規模のつながりは,彼らが経験を共有し,実践を改善し,すべての教育との関連で芸術の地位を向上させるために必要です。

 

教育専門職や教育分野以外の他の研究分野の関係者との協力は,共通の問題解決に向けられた活動のより緊密な調整を確保する上で双方に利益をもたらすでしょう。

 

芸術による教育に関する信念と実践の普及に向けた,より完全に統合されたデザインと恒久的な組織によって国際協力と理解を深めることで,個人が自由にコミュニティの文化的生活に参加し,芸術を楽しみ,環境との相互関係の中で自分自身の美しさを生み出す権利は,生きている現実になります。

 

学会は,会員と役員の間で,あらゆる人の理解,感謝,受容を奨励するグローバルコミュニティを促進することを目指しています。学会の活動,プログラム,出版物は,多様性,包摂性,公平性を信奉しつつ,性別,人種,文化,民族,信念などあらゆる要因を持った人々が取り組めるように設計されるべきです。学会では,いかなる形態の差別やハラスメントも許してはいません。受容,包摂,公平性,多様性の原則を促進し奨励しています。あらゆる状況において,すべての会員の公平な扱いを支持しています。


InSEAは,主な活動として世界会議を2年ごとに開催しており(2017年までは3年ごとに開催),加えて,アジア,アフリカ・中東,東南アジア,ヨーロッパ,北米,中南米のそれぞれの地域において地区会議を開いている。わが国では,これまでに,第17回InSEA国際美術教育東京大会(1965年),InSEAアジア地区会議東京大会(1998年),第32回InSEA世界大会2008 in大阪(2008年)が開催されている。InSEAとわが国の美術教育との関わりは歴史的に深く,1951年のブリストル・セミナーに日本代表として室靖が参加し,森戸辰男がInSEAとの関わりの中で世界平和のための児童画国際交流を推進している。また,倉田三郎が第4代InSEA会長(任期:1966年-1969年)を務めている。

InSEAは,International Journal of Education Through Art(IJETA),並びにInSEA ART Education VISUAL Journal (IMAG)の2つの査読付きのジャーナルを発行しており,世界各国の会員による投稿論文を通してそれぞれの国の美術教育の研究や実践の実情を知ることができる。2016年には,世界会議のプロシーディングを含め研究成果をオンラインで出版するInSEA学術出版社も設立され,国際的な刊行物のシリーズが企画され,会員には公募により投稿・出版する機会が提供されている。

本美術科教育学会は,InSEAとの連携協力を通して,美術教育の国際交流や国際研究の振興を図ることに努めることを目的として,2020年7月12日付けでInSEAに加盟登録している。わが国においては,日本美術教育連合(https://insea-in-japan.or.jp/)に続いて,2番目の加盟団体となる。




■InSEA会員になるためには,別途,会員登録する必要があります。手続きは以下のサイトを参照してください。
 InSEA会員登録サイト : https://www.insea.org/join-renew-webform


(参考文献)
・The International Society for Education Through Art HP, https://www.insea.org/ (2020年11月17日アクセス)
・UNESCO, 1951,The visual arts in general education report on the Bristol Seminar, United Kingdom. Paris: UNESCO. 
・Edwin Ziegfeld, Ed., 1953, Education and art: A symposium. Paris: UNESCO.
・仲瀬律久,1990,「INSEAの歴史と展望」,『アートエデュケーション』,Vol. 4(No.4),pp.9-20
・福本謹一,2019, 「美術教育における国際学会の歴史的展望」,『美術教育学叢書』,Vol.2,pp.213-226

InSEA 関連資料

 InSEA2050年ビジョン:教育の未来
InSEA’s vision of 2050: Futures of Education


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