インクルーシブ美術教育研究部会

代表  池田吏志(広島大学)

事務局 手塚千尋(明治学院大学)

※入会申込について※

2023年度 研究部会開催案内

スナ先生セミナー チラシ20230616

近年、人為的に作られた枠組みやカテゴリーを再検討し、その「間」の部分を混ぜたり組み替えたり、また創造的空間として開放したりする取り組みが行われています。例えば、美術教育学者のIrwinは、A/r/tographyといわれる理論・研究方法論を提唱し、アーティスト、リサーチャー、ティーチャーといった複数のアイデンティティや役割を持つ存在や立場を示しました。この中の「/(スラッシュ)」は、一義的に意味を固定できないものや同時複数的な意味や存在が表されており(笠原, Irwin, 2019)、これまで分離されていた状態をつき崩し、再構成する視座が示されています。
では、そもそも私たちがとらえている事物の輪郭はどこにあるのでしょうか。何かを認識する際、社会的、文化的、政治的に作り出された差異や相違を既有のものとして捉えていないでしょうか。また、何かと何かの間で起こりうる新たな可能性を見過ごしていないでしょうか。
そこで、今回の部会では、この“何かと何かが合わさる地点”を創造的なスペースとし、いわゆる障害のあるアーティストと非障害のアーティストがペアで作品を制作するアートプロジェクト「Boundaryless Connection」を紹介します。韓国・ソウルで実施されたこのアートプロジェクトでは、合計20名の障害のあるアーティストが選抜され、演劇、映像、絵画、立体、陶芸等に取り組みました。障害のあるアーティスト1名につき非障害のアーティスト1名が共同制作者となり、アートベースの美的体験を媒介に1対1でコミュニケーションやディスカッションを重ねながら作品制作が行われています。

セミナーでは、このプロジェクトを主催した、韓国、ハンニャン大学(漢陽大学)のキム・スナ教授をお招きし、プロジェクトを立ち上げた意図や経緯、また、成果や課題についてお話いただきます。

本研究部会は、本学会員、本部会員ほかどなたでも参加できます。

日時:2023年6月16日(金)18:00~20:00(17:50よりアクセス可能)
開催形態:オンライン(ZOOM)
申込期限:2023年6月16日(金)15:00まで
費用:無料

お申込:https://inclusiveartedu-research2023-01.peatix.com/
※申し込みにはPeatixへの登録が必要です。
※申し込み後、Zoomへの参加ボタンが表示されますので、当日はそちらよりアクセスしてください。
※パスワードは前日までにご登録いただいたメールアドレスへお送りします。
※ご質問等は、本ページの問い合わせフォームよりお願い致します。

2022年度 研究部会開催案内

インクルーシブ美術教育研究部会2022 ー障害のある子供達のアートを通した探究の様相

2023年4月1日 06時39分 [Tetsuka]

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インクルーシブ美術教育研究部会2022
ー障害のある子供達のアートを通した探究の様相
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キーワード:
探究、アート、A/r/tography、障害、特別支援学級、
特別支援学級と一般学級の交流、附属学校教員と大学教員の共同
概要:
インクルーシブ美術教育研究部会では、多様な対象とアート/アート(美術)教育の関係性を捉え直していく機会創出を目的に、不定期でオンラインセッションを開催することに致しました。
第1回目は、広島大学附属東雲小学校教諭横山 由季先生をお迎えして、第2回初等教育カリキュラム学会賞受賞論文「A/r/tographyによる知的障害のある児童の探究過程の考察ー特別支援学級における図画工作科の実践よりー」についてお話いただきます。
本論文では、図画工作の活動を基点に、知的障害のある子ども達がどのように主体的に探究を行うのか、長期間の参与観察によって集められたエピソードがA/r/tographyの理論によって描出されています。
本研究会前半では、横山先生より具体的なエピソードに基づき、子ども達が生き生きと主体的に探究する姿をについてご紹介いただきます。後半では、参加者、司会者を交えてディスカッションを行います。
また、今回お話いただく論文は下記より閲覧できます(外部サイトに接続します)。
広島大学 学術情報リポジトリ
本研究会は会員・非会員問わず参加可能となっています。
ぜひご興味のある方へお声がけいただき、お誘い合わせの上ご参加いただきますようお願い申し上げます。
日時:2022年10月30日(日)13:30~15:00
実施形態:Zoom(オンライン)
お申込
https://inclusiveartedu-research2022-01.peatix.com
※Peatixよりお申込いただきます。
※Peatixの視聴ボタンよりZoomにアクセスできます。

講師:横山 由季(よこやま ゆき)氏 (広島大学附属東雲小学校特別支援学級 教諭)

広島大学大学院教育学研究科博士課程前期特別支援教育学専攻 修了。
読字や感覚過敏への色フィルムによる支援などアーレンシンドロームを研究し,米国のアーレン研究所にて当時日本人3人目のアーレンスクリーナーを取得。2011年,内閣府青年社会活動コアリーダー育成プログラム(障害者関連活動)派遣団の一人としてニュージーランドの障害福祉や特別支援教育を調査。翌年より,広島市立広島特別支援学校小学部勤務を経て,現職。
横山由季(2013)「変化する特別なニーズのある子どもたちへの教育制度」小野浩監障害福祉青年フォーラム編『障害のある人が社会で生きる国 ニュージーランド』ミネルヴァ書房,横山由季 他(2022)「小学校・中学校知的障害特別支援学級における自分や他者を大切にする資質・能力を育む授業プログラムの開発」『広島大学学部・附属学校共同研究機構研究紀要』49ほか。
総合司会:池田吏志(広島大学)
主催:美術科教育学会インクルーシブ美術教育研究部会

※本企画は、JSPS22H01008の助成を受けたものです

(更新:2023年4月1日 06時39分)
スレッドの記事一覧
インクルーシブ美術教育研究部会2022 ー障害のある子供達のアートを通した探究の様相
2023-04-01 [Tetsuka]

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インクルーシブ美術教育研究部会2022
ー障害のある子供達のアートを通した探究の様相
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キーワード:
探究、アート、A/r/tography、障害、特別支援学級、
特別支援学級と一般学級の交流、附属学校教員と大学教員の共同
概要:
インクルーシブ美術教育研究部会では、多様な対象とアート/アート(美術)教育の関係性を捉え直していく機会創出を目的に、不定期でオンラインセッションを開催することに致しました。
第1回目は、広島大学附属東雲小学校教諭横山 由季先生をお迎えして、第2回初等教育カリキュラム学会賞受賞論文「A/r/tographyによる知的障害のある児童の探究過程の考察ー特別支援学級における図画工作科の実践よりー」についてお話いただきます。
本論文では、図画工作の活動を基点に、知的障害のある子ども達がどのように主体的に探究を行うのか、長期間の参与観察によって集められたエピソードがA/r/tographyの理論によって描出されています。
本研究会前半では、横山先生より具体的なエピソードに基づき、子ども達が生き生きと主体的に探究する姿をについてご紹介いただきます。後半では、参加者、司会者を交えてディスカッションを行います。
また、今回お話いただく論文は下記より閲覧できます(外部サイトに接続します)。
広島大学 学術情報リポジトリ
本研究会は会員・非会員問わず参加可能となっています。
ぜひご興味のある方へお声がけいただき、お誘い合わせの上ご参加いただきますようお願い申し上げます。
日時:2022年10月30日(日)13:30~15:00
実施形態:Zoom(オンライン)
お申込
https://inclusiveartedu-research2022-01.peatix.com
※Peatixよりお申込いただきます。
※Peatixの視聴ボタンよりZoomにアクセスできます。

講師:横山 由季(よこやま ゆき)氏 (広島大学附属東雲小学校特別支援学級 教諭)

広島大学大学院教育学研究科博士課程前期特別支援教育学専攻 修了。
読字や感覚過敏への色フィルムによる支援などアーレンシンドロームを研究し,米国のアーレン研究所にて当時日本人3人目のアーレンスクリーナーを取得。2011年,内閣府青年社会活動コアリーダー育成プログラム(障害者関連活動)派遣団の一人としてニュージーランドの障害福祉や特別支援教育を調査。翌年より,広島市立広島特別支援学校小学部勤務を経て,現職。
横山由季(2013)「変化する特別なニーズのある子どもたちへの教育制度」小野浩監障害福祉青年フォーラム編『障害のある人が社会で生きる国 ニュージーランド』ミネルヴァ書房,横山由季 他(2022)「小学校・中学校知的障害特別支援学級における自分や他者を大切にする資質・能力を育む授業プログラムの開発」『広島大学学部・附属学校共同研究機構研究紀要』49ほか。
総合司会:池田吏志(広島大学)
主催:美術科教育学会インクルーシブ美術教育研究部会

※本企画は、JSPS22H01008の助成を受けたものです

2020 第43回美術科教育学会 インクルーシブ美術教育研究部会 開催のお知らせ

第43回 美術科教育学会 インクルーシブ美術教育研究部会

「特別支援学校におけるオンライン授業の実践報告と課題について」Zoom開催のお知らせ

2020年、COVID-19のパンデミックにより私たちの生活は大きく変更させられました。「学びを止めないこと」を必死に実現してきた教育に携わる全ての人たちにとって、対面を大前提に成立していたこれまでの教育とは異なる状況下で、教育方法を強制的に変更することを求められ、学校教育の意義の再考に迫られた1年間でした。一気に加速したICT機器を活用したオンライン授業では、美術教育の特性である身体性や感覚といった「触れる・さわる」を基盤とした(広義の)造形活動をどのように維持するのか、「ニュー・ノーマル」下の美術教育の意義をどのように更新していくべきかと大いに頭を悩ませたのではないでしょうか。

そこで今年度の研究部会では、秋田県立栗田支援学校教諭 北島珠水氏と、筑波大学芸術専門学群助教 宮坂慎司氏の2名をゲスト講師にお迎えし、2020年度に特別支援学校(知的と視覚)で取り組んだ授業実践について報告していただき成果と課題について検討します。

本研究会は学会員・部会員ほか、どなたでも参加できます。

日時:2021年3月28日(日)
時間:13:30〜15:00(13:00よりアクセス可能)
費用:無料
お申し込み(Peatix):https://inclusiveartedu2020.peatix.com/

インクルーシブ美術教育研究部会 
部会長 茂木一司(群馬大学)
事務局 手塚千尋(明治学院大学)

※申し込みにはPeatixへの登録が必要です。
※申し込み後、Zoomへの参加ボタンが表示されますので、当日はそちらよりアクセスしてください。
※パスワードは前日までにご登録いただいたメールアドレスへお送りします。
※ご不明な点がありましたら,事務局 手塚:tetsukaアットマークpsy.meijigakuin.ac.jp(アットマークを@に変更してお送りください)までお願い申し上げます。

お知らせ

アート&ケア部会(仮称)からのおしらせ

3月30日にアート&ケア部会に出席の方に、正式な登録を手続きをお願いします。
http://moka7886.p2.bindsite.jp/w1docs/pg229.html
からWEBか登録用紙をダウンロードしてメール(上記HPに記載)でお送りください。

本手続きをもって、正式な部会員の登録となります。よろしくお願いします。

部会代表 茂木一司(群馬大学教育学部美術教育講座)